YouTuber ビジネスモデルラボ

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10代への強みを持つショート動画特化プロダクション「VAZ」

10代におけるソーシャルメディアの利用はコンテンツへの接し方はかなりの速度で変化している。

500万人がつかう動画コミュニティ MixChannel(ミックスチャンネル) の利用の仕方に驚いた人も多いかもれません。

スマートフォンで撮影した10秒の動画を共有できる「MixChannel」は、10代に人気のコミュニティだ。月間アクティブユーザー数(MAU)は380万人、月間再生回数は5億回。こうした数字以上に驚くのは、動画を投稿したことのあるユーザーが全体の3割を占めることだ。なぜ、10代はMixChannelに熱狂するのか。 全ユーザーの3割が投稿、なぜ10代はMixChannelに熱狂するのか? | TechCrunch Japan

10代のインフルエンサーたちは、Mixchannelだけではなく、TwitterVineといった短い動画を使って情報を発信するようになってきていると言います。

VAZは、そんなショート動画におけるクリエイターを支援するプロダクションです。 2015年7月に設立。サイバーエージェントベンチャーズアドウェイズによる第三者割当増資により、資金調達を行っています。

彼らのビジネスは、マルチチャンネルネットワーク(MCN)が目指すものに近いと言われています。 MCNは複数のYouTubeチャンネルと提携し、番組編成や資金調達、クロスプロモーション、パートナー管理、収益化といった面でクリエイターを支援する組織 日本では、UUUMや3minuteといったスタートアップがこのMCNにあたることは、このブログでも書いてきた通りです。

VAZの最大の特徴は、「ショート動画」に特化している点と、ショート動画が受けやすい10代へのリーチを強みにしている点でしょう。

ショート動画を「30秒以内の動画」と定義しており、インフルエンサーたちが作成するショート動画は、中高生の間でトレンドとなることもあるそうです。

VAZ代表の森氏はこう言う

森氏「10代のユーザたちは、ショート動画を見て、用意されたリンクからアプリのページに飛ぶということはしません。ショート動画を見て、気になった単語で検索をするんです。」

 

こうした新たなトレンドの生まれた方に着目した森氏は、VAZを設立するに至りました。 クリエイターたちが作成した動画を、Twitterというプラットフォームを通じて拡散させるためのノウハウの蓄積を行っています。

VAZではクリエイターのネットワークを活かして、10代向けの商品を提供している企業とのタイアップ展開を予定。すでにエムティーアイmixiといった企業とのタイアップも行っています。

10代向けにアプローチする上では、効果の測り方も従来のキャンペーンとは違った工夫が必要になるようなので、独特のノウハウが構築、共有されてゆくことになるだろう。